2022.3.13 SLORIDEレポート

週末は天気も良くポカポカ陽気で汗ばむ程でした!最近ずっと晴れが続いているからか、川の水も渇水気味で、普段は行けない上流エリアにも行く事が出来、良く走りに来ている方もちょっとした発見があったのではないでしょうか?

今回参加された方々は、レーサーからトレール、ミニモト、トライアルと様々で、レース経験もある初中級者と林道メインの方が半々といった感じで、練習内容もレベルに合わせて分けたりしながら、普段やらないであろう内容の練習にも挑戦して貰いました。出来ないとしてもそれはやった事が無いからで落ち込む必要は無いですし、遠慮してやらないというのはスクールに来ているのに勿体ないので、数多くトライする事で出来ない中にも出来ないなりのヒントが見えてきますし、それを見てアドバイスする事が出来ます。

出来ない理由として、姿勢とタイミング、アクセル、クラッチ、ブレーキ、サスペンションなど当然ありますが、それ以前の問題点としてマシンのセットアップが出来ていない事が大きいです。セットアップと大げさに書きましたが、サスや吸排気のセッティングとか難しい話ではなく、レバーやペダルの位置の調節、ハンドルの角度、スプロケットのギア比、タイヤの種類や角があるか、空気圧は適切か?といった事です。

スクールでは出来ない方のバイクを借りて試しにやってみる事がありますが、キチンとセットアップされたバイクであれば数回やればそのバイクのパワーの出方やクラッチの繋がる位置を把握して出来ますし、レバーやペダルの位置程度ならその場で調整もしますが、ギア比やタイヤが合っていないとやはり自分でも上手く出来ません。上達する為には練習が必要ですが、練習をする為にはまずセットアップが必須です。乗りづらい状態では成功しないから上達しませんし、仮に出来るようになったとしても乗りづらいバイクで覚えた操作では変な癖がついてしまいます。

また、姿勢とボディーアクションによる加重抜重についても練習中に色々と教えましたが、下半身を動かせていない方が多く、それはレース経験者であっても出来ていませんでした。バイクの操作というとアクセルやクラッチ、ハンドルなど手元や上半身に意識が行きがちだと思いますが、重要なのはむしろ下半身です。そして、下半身を動かす為に大事なのがステップをキチンと踏めているかです。林道とかツーリングメインの方はシッティングで走る事が多い為、単にステップに足を載せているだけになりがちですが、オフロードライディングの基本はスタンディングであり、ステップを踏んで加重抜重、左右のバランスをコントロールします。踏んでいると思っている方も、ただ棒立ちになっていたり、膝ではなく腰を落としているだけだったりします。

セットアップや、ステップへの足の載せ方などnoteに詳しく書いてありますので、読んで頂けたらと思います。

逆に、出来るようになる方の特徴として、コツを聞いたり見たりするとすぐに理解出来る能力が高く、実際にカラダをその通りに動かす事が出来る。これは個人差があるので仕方ない部分はありますが、バイクの操作は姿勢とタイミング、そして回転数=音が重要なので、まず良く見て良く聞く事が大事です。自分がやる時だけでなく、他の人がやっているのも見て、出来る人の姿勢や動き、音を真似をする事が上達への近道です。また、やる回数が多い人ほど当然ながら上手くなります。何も考えずにただ回数を増やせば良いというものではないですが、やらない人よりもやった方が経験値が上がりますので、どんどんチャレンジして欲しいです。もちろん体力や怪我のリスクと相談しながらですが。

全開固定やフルブレーキの練習もしましたが、やってみないと絶対に分からない事もあるし、マシンや自身の限界を知っておけば余裕が出来るので、普段はやらない事をやってみる機会をこれからも作っていけたらと思います。