2022.1.16 SLORIDEレポート

新年1発目のSLORIDEは快晴の中気持ち良くスタートを切る事が出来ました!

今回の参加された方々は、リピーターの数名もですが初めて参加された方もある程度フロントアップが最初から出来る方でしたね。初歩の斜面を使ったシッティングでのフロントアップでは軽く説明した後すぐにやって貰ったらポンポン上げられるので、次にそれを使った斜面でフロントを振るという技に挑戦して貰いました。これは狭い場所での向き変えとかで良く使います。

真っ直ぐに上げるという事は出来るけど、上げてから横に振るという動作が最初は上手く出来ない感じでした。単に上げる前に地面に付いた足の方へ少し傾ける、というのも確かにフロントアップした時に傾けた側に曲がるのですが、グリップの悪い路面やフカフカ路面だと空転してリアが流れて上がらない場合もあります。やはりリアへの荷重でしっかりとまずフロントを上げるというのが大事で、その為には前後の体重移動、フロントサスの反発も上手く使う必要があります。で、上げながら曲げたい方向とは逆に上体を捻りながらリアを軸にバイクを曲げたい方向へ、文字通り振る回す、体重を使って投げる砲丸投げのイメージです。

カラダを使った体重移動やサスペンションの反発を使わずに、クラッチをパンと急に繋いで高く上げて、軽くなったフロントを腕で振るやり方だと狙った位置にコントロールして振る事が難しく、特にアクセルに頼ると振り過ぎて転倒したり投げたりする事も…。なので、通常のフロントアップと同じく体重移動がメインで、エンジンパワーは最小限度に。クラッチも若干ゆっくり目に繋いで半クラを残す事で上げる速度もゆっくりと、上がってからのフロントを吊っていい位置に振るというコントロールが出来るようになります。

一発で振るのが難しいという場合は、逆にクラッチを断続的に素早くパンパンパンと小刻みに繋ぐ事で、フロントを高く上げ過ぎないで細かく振っていくというやり方もあります。振り過ぎるリスクも減る他、フロントタイヤが一度上げて落ちる時にフロントフォークが縮まるので、ボディーアクションを使わなくてもサスペンションの反発が生まれるので楽が出来ます。

その後、スタンディングでのフロントアップも大体の人が出来ていましたので割愛。

ブレーキ&アクセルターンはちょっと苦戦されていましたね。ブレーキターンも単にリアブレーキだけをガツンと掛ければOK、って訳ではないんですよね。ストレート部分ではちゃんと前後ブレーキを掛けて減速させ、曲がりたい所の手前に来たらリアブレーキを強く踏んでロックさせて、ロック状態で真っすぐ滑らせてから倒して流していく。

ブレーキターンはあくまでも向き変えの為なので、減速はストレート部分でしておく事がポイント。ストレートで前後ブレーキを掛ける事で車体が沈んでいるのでその後リアをロックして流しても安定するけど、いきなりリアブレーキを掛けてロックさせると車体がフワついて安定していないから流れ過ぎて転倒し易いし、狙った場所で曲がれない。

また、ロックさせる時は車体が真っすぐ立っている時からするのが大事。倒してからロックさせると更に倒れるので滑り過ぎて転倒する原因に。真っすぐの時に滑らせてそこから倒していく分には自分で滑りのコントロールが効くので安心。

午後に行ったジャックナイフの練習ではやった事が無い人がほとんどで苦戦していましたね。リアサスの反発、後ろから前への体重移動、フロントブレーキとフロントフォークの縮みがポイントなのですが、ボディーアクションでがなかなか出来ない人が多かったです。本人は膝を使って、カラダも前に行っているつもりでも、実際は膝を伸ばしても腰が伸びていない為、前に行かずにお尻を後ろに突き出しているパターン。もしくは、膝が動いておらず上体だけ前に行っているパターンです。

前者は当然リア加重となってしまうのでリアヘビーで上がらないし、フロント加重が足りないからフロントブレーキが効かず滑ってしまいます。後者の場合はフロント加重にはなりますが、リアの反発が使えていないからピッチングも起きず、フロントフォークを縮めて路面とタイヤを強くグリップさせるというのが出来ないから上手く上がらないです。仮にアスファルトみたいなグリップが良い路面なら上がると思いますが、サスを使わず体重やスピードに頼る事になるのでハンドルをこじり易かったり、そうなると前転のリスクも高くなります。

他にも色々な場所を周りながら、ちょっとした石やギャップを使って練習したり遊んだり出来るという事を皆さん実践出来たかなと思います。同じ事を反復して精度を高める事も大切ですが、たまには普段と違う事にも挑戦してみる事が自分の中の引き出しを増やす事になりますし、他の事にも活かせたりする事もありますので、ぜひ試してみてください!